柚太と郁人に何を見付けたかを告げずに。

柚太達が佐和に何があったのか聞こうとする前には、

既に佐和の姿は見えなくなっていた。佐和はそれに夢中になり、

スピードを加減する事も出来なかったのだろう。


「追い掛けるぞ! 多分こっちの方向であっているはずだ!!」

「ああ! ちょっと不安だけど、迷っている暇はないしね」


佐和が走り去って行ったであろう方向へ、柚太と郁人も走り出す。

果たして2人は佐和と合流する事が出来るのだろうか?