「でも佐和ちゃん、星も良いけど本来の目的も忘れないようにね」


本来の目的。それはスタンプを貰う事もそうだが、優先順位1位は泰一を捜す事。

佐和は予想通りと言うべきなのだろうか。本来の目的をすっかり忘れてしまっていたようで、

郁人の言葉にハッとする。柚太はその様子にただただ呆れるしかなかった。


「忘れるなよ……」

「ごめんごめん。……あっ!!」


佐和がどうやら遠くにいる何かを見付け、その方向に向けて走って行く。