水着幽霊と別れ、旭は再び泰一の捜索をし始めた。

もういないとは言っていたが、おんぼろ小屋へと足を運びだす。


<……デモ、頼ル事モシタラ良イジャナイ。強ガリ>


旭の姿が完全に見えなくなった所で、水着幽霊は本人に直接言えなかった言葉を爆発させた。





「星が綺麗だねー」

「そう……だね……」

「……お前今、寒い事考えていただろ」


3年ラスト、つまりは学年全体でも1番最後に出発したのは柚太、佐和、郁人の幼馴染トリオ。

あまりにも喧嘩の絶えない2人を見かねてか、

先生が“仲良くやれ”と、佐和を真ん中に配置する並びを提案し、3人はそれに従っている。