<ソノオンボロ小屋、サッキ行ッタケド誰モイナカッタワ……
私ガ知ッテイル情報はココマデダケド、モシカシタラソノ侍様ガ知ッテイルカモネ>


旭は困り果てる。そのお侍があの時のお侍と同一であれば。

既に天に強制的ではあるが召されてしまっている。

情報を聞き出そうにも、ここにはいないから聞き出す事が出来ないのだ。


「情報は助かった……けど……」

<ケド?>

「この辺りで浮遊している侍なんて他にいるのか?」

<ソウ言エバ、アノ人以外見タ事ナイワネ……>


少しの希望を抱きつつも旭はダメ元で水着幽霊に、お侍が他にも居るのか聞いてみるも……。

この水着幽霊の言葉によってそのお侍が同一人物である事が確定する。