「かなこ、お前本当に兄貴が大好きなんだな。さっきの言葉で意識が吹っ飛びそうになったよ」

<デモ本当ノ事ダカラ……ッテ、旭。前ヲ見テ>


かなこの言うように前を見れば、そこにいたのは初日に旭を取り囲んでいた水着女性の1人。

何かを言いたそうにジッと旭を見つめていた。


「な、何だよ」

<他ノ霊達カラ話ハ聞イタワ。情報ヲ提供シテアゲル。
デモ、ソノ代ワリ……貴方ニ憑イテイル子ガイナクナッタラ、私ヲ貴方ノ中ニ入レテ欲シイ>

「はぁっ!? 冗談じゃない! 長い間こうされているのもキツいのに……どうしてだよ?」

<情報ガ欲シインデショ!? 条件ノムノ? ノマナイノ? ハッキリシナサイ!!>