一方の3人部屋の男子達はと言うと……。


「……それ、1人で食べるの?」

「これでも多分足りないと思います」


珍しく奏が蛍人に対して引いていた。

各自持参をした食事をしようと言う事になった所までは良かった。が。

蛍人が持って来た物はおにぎり。その数20個。

朝早起きをして1人で懸命に作っていたそうだ。


「お前の胃袋って本当に凄いな……」


奏同様に引き気味の旭が言う。

蛍人は何故そんなにも驚かれなければならないのかが分からず、

2人にお構いなしにおにぎりを頬張り始めた。