「湯浅君だって苦痛に耐えようとしているのに、先輩が耐えられなくてどうするんですか。
それに言いましたよね? くだらない事に巻き込むんじゃねえ、バカって」

「えっと、先輩……」

「奏。お前だんだん、先輩の前でも本性現しているよな……」


奏の毒を帯びた発言に珍しく蛍人は戸惑い、旭は軽く引いてしまっていた。

しかし当の本人はそれを気にする事もせず。

2人よりも早く施設の中へと入って行き、後を追うように旭達も入って行った。

残された会長2人はその場に呆然と立ち尽くすも、いつまでもそうしている訳には行かず。