全てを言いきった蛍人に、里緒は幾つかの事を蛍人に聞く。
「私がその人に似ていなければ、少しは考えてくれた?
もし君がトラウマを乗り越えられたら、その時は交際をまた申し込んでも良い?」
蛍人は片方には“分からない”、もう片方には“貴女が心変わりをしてなければ”と答えた。
その言葉を最後に蛍人はもう喋ろうともしなくなり、そのまま旭達に支えられて寮へと戻った。
「ったく、あんな過去を引きずる男なんてこっちから願い下げよ!」
「……は?」
「もっと良い男を見付けてやるんだから!」
「おい、さっきと言っている事が違……」
蛍人の姿が見えなくなった所で、里緒は悪態を吐き始めた。
それにツッコミを入れようとした柚太に、普通科生徒会の1年生女子役員が小声で言う。
「初めてふられて悔しいと思っているだけです。
多分、まだあの様子だと湯浅さんにもう1度挑戦すると思いますよ?」
と。
「私がその人に似ていなければ、少しは考えてくれた?
もし君がトラウマを乗り越えられたら、その時は交際をまた申し込んでも良い?」
蛍人は片方には“分からない”、もう片方には“貴女が心変わりをしてなければ”と答えた。
その言葉を最後に蛍人はもう喋ろうともしなくなり、そのまま旭達に支えられて寮へと戻った。
「ったく、あんな過去を引きずる男なんてこっちから願い下げよ!」
「……は?」
「もっと良い男を見付けてやるんだから!」
「おい、さっきと言っている事が違……」
蛍人の姿が見えなくなった所で、里緒は悪態を吐き始めた。
それにツッコミを入れようとした柚太に、普通科生徒会の1年生女子役員が小声で言う。
「初めてふられて悔しいと思っているだけです。
多分、まだあの様子だと湯浅さんにもう1度挑戦すると思いますよ?」
と。