どうやら空にしたジュースのビンを手に話に夢中になっていたのだろう。

それで手を滑らせ落としてしまった、と。


蛍人は今度は守れた事に安心し、その場に崩れる。

今にも気を失いそうな様子の蛍人に必死に声をかけ続け、とりあえずはと壁にもたれかけさせ。

1人では保健室にも運べないので助けを求め電話をし、今に至ると言う。





「全く、無茶しやがって。でも……」

「ちゃんと守れました……けど、やっぱり僕は……情けない、です」

「バカ言うな。蛍人、お前からすれば大きな進歩じゃねえか」