最初の時と違い、既に会っていると言う事もあり蛍人の表情は重々しい。
「僕は……ダメですから。先輩は良くても」
「ううん、これはもう決定事項なの。
3つの願いの内の1つ、渡会先輩に頼んで私の願いを叶えて貰うようにしたから」
楽しそうに話す里緒に、特別科生徒会側も蛍人の為に最後の願いを使うという事実を彼はなかなか言えなかった。
何をどう言えば良いか分からずに、逃げ出したい気持ちに襲われた蛍人。
どうしようかと悩みながら空を見上げると、里緒の頭上目掛けて茶色のビンが落下してくるではないか。
里緒にその事を知らせる時間はない。とっさに蛍人は里緒に後少しでぶつかる、と言う所でビンの動きを止めた。
「僕は……ダメですから。先輩は良くても」
「ううん、これはもう決定事項なの。
3つの願いの内の1つ、渡会先輩に頼んで私の願いを叶えて貰うようにしたから」
楽しそうに話す里緒に、特別科生徒会側も蛍人の為に最後の願いを使うという事実を彼はなかなか言えなかった。
何をどう言えば良いか分からずに、逃げ出したい気持ちに襲われた蛍人。
どうしようかと悩みながら空を見上げると、里緒の頭上目掛けて茶色のビンが落下してくるではないか。
里緒にその事を知らせる時間はない。とっさに蛍人は里緒に後少しでぶつかる、と言う所でビンの動きを止めた。