また何やら口喧嘩をしていた柚太と郁人。柚太はそれを拒みたい気持ちでいっぱいであったが、

願いは願い。言う事はキチンと聞かなければならない。

最初は悔しい気持ちだった柚太はある事を思い付いたからか、あっさりと承諾する。

その心変わりの理由とは……。


「じゃあ言わせて貰おう、2つ目の願いを。俺達もそれに同行させて貰おうか」


蛍人の件で1つ差し引いてもまだ願いは1つ残っている。

それを2人きりにする事を阻むかのように、誰にも相談する事なく独断で彼は使ったのだ。


「先輩。オレ、遠慮します」

「ボクもちょっと……」

「わ、私も折角のお出掛けですがこればかりはご遠慮を……」


旭、奏、咲は真っ先に同行を断った。