「あっちに順番を変えて貰うとか?」

「無理。ていうか俺達が順番変えられないのに、向こうも変えられる訳ないだろ」

「……じゃあ、ワタシ達が大差を付けられるように走るしかない?」

「それしかないな。待機している間は、宮野や榊に何とかしてもらうとして。
余裕があれば佐和もなんとかしろよ? あまり2人きりの時間は作らないようにする。
ただ遠山が心配だけどな。さっきので力使い果たしているっぽいから」


結論は出た。だがそれは練習を重ねたとはいえあまりにも無謀とも言える。

普通科生徒会も恐らくは自分達を撃破する為に特訓を積んでいる。

大差をつけて走るなんて事が果たして可能なのか。だが彼らに残された対策はそれしなかった。