「んー……それだったらあまり化粧しなくても良さそうだね。
でも簡単にリップだけは塗っておこうか。口だけで印象変わる事もあるし」


佐和はどうしようもない位にひどかったら化粧をしようと考えていた。

だが見た感じではそうでもなく、佐和はただ取り出した透明色のリップを彼らに塗った。


「これでよしっと」


リップを簡単にティッシュで拭き、佐和はリップを再びポケットへとしまった。

どこがどう変わったのかいまいち実感出来ない男子達。

すると咲がその疑問を解決するかのように一言言う。


「少しは明るく健康的に見えますよ? あくまで私から見て、ですが……」