何の事かさっぱり分からない旭は首を傾げつつも、合流の事を聞かされ慌てて調理室から3人を連れて飛び出した。

調理室の外では既に帽子屋姿の佐和と、白ウサギ姿の咲の姿があった。

女子にしては背の高い佐和の白いシャツに黒ベスト、黒ネクタイを付けた姿の帽子屋は意外にも合っていた。

頭には小さなシルクハットがちょこんと控えめに乗っかっている。

一方の咲はセミロングの髪を後ろで一括りにまとめ、白いウサギ耳のカチューシャを付けている。

白い半袖にエンジ色のネクタイ。黒のハーフパンツ姿の彼女は、

何故かウサギ耳に対してなのか恥ずかしげな表情を浮かべたままだ。


「待たせないでよ!　っていうかユズ、あの笑い声は何!?　……でも、4人共似合うじゃない!」

「へ、変じゃないですか……?　私」


佐和は目を輝かせながら4人を見つめ、

咲は不安げに自分の格好がおかしくないかと4人に聞いた。