結果。この馬役の2人の願いはむなしくも何処かへと散ってしまった。

まさかの決勝進出を決めてしまったのだ。もう1つのチームは郁人のいるB組であった。

この知らせを受けた柚太はリベンジが果たせると喜び、横村も同様に気合が入った。

恐らくは郁人も同じ事を思っているに違いない。


「今度こそ討ち取ってやる……バカ眼鏡」

(いや、討ち取るのは横村だと思うんだけど……)


メラメラと闘志を燃やす柚太の傍で馬役の1人が心の中でそう思った事を言う。

喜びに長く浸る間もなく、僅かの休憩の後にすぐ決勝は行われた。

各学年決勝に残った合計6チームが一斉に並ぶ。

この騎馬戦の得点は大きいからなのかどのチームも気合が入る。

しかもF組は2チームも残っていると言う事もあってか、高得点を狙うには有利な立場にあった。