(チッ……! この暑苦しい筋肉3バカトリオが……)


とても楽しそうな3人に水を差すような事を直接口では言えない旭は、

心の中で舌打ちをしながら3人と無理して喜んだ。



その一方で柚太は2年が決勝に残った事を知ると、闘志を今まで以上に燃やした。

とは言っても柚太は先の2人とは全く違って馬役である。

ハチマキを奪う事は出来ずにただ上に乗っている騎手に全てを託すしかない。

2年の部が終わってすぐに3年の部の準備が始まった。

その時柚太と郁人がチラッとすれ違う。そのわずかな間に2人は互いを睨みあい、火花を散らした。