(これでもう役目は終わっ……)

「決勝進出はE組とF組ー!!」

「…………はぁ!?」


やる事はやった。もう後悔はないと言わんばかりに満足げな表情をして見せる旭。

だがその満足感も審判役の先生の言葉によってどこかへ消えてゆく。

F組はまさかの決勝進出を果たしてしまっていたのだ。

唖然とする旭に、彼の馬となっていた3人はそれをはしゃいで喜んだ。


「やったな! 遠山」

「大将戦は負けないように俺達がサポートするから、な!」

「ここで手を抜いたら覚悟しとけよ?」


子供のような無邪気な瞳でそう言われる。

旭は決勝の事を想像するだけで眩暈がした。今以上にもみくちゃにされるのか、と。