「何で榊先輩がこんな場所に? 行かなくて良いんですか?」
咲が何故かまだ応援席にいる奏に疑問を抱いた。
確かにと言わんばかりに柚太や佐和達の視線も一気に奏へと向けられる。
「補欠ですから。流石に3人で騎馬は組めませんよね?」
そう言う奏の後ろの方では奏同様にあぶれてしまった2人が並んで応援を始めていた。
“出られない俺達の分も頑張れよー”と悔しさに混じった声が聞こえてくる。
しかし奏は2人とは正反対に騎馬戦の補欠である事を、喜んでいるかのように見えた。
「奏君、嬉しそうな顔しちゃっているね。そんなに嫌だった?」
「ええ、もちろん。正直もみくちゃになる戦いはしたくなかったので」
少しも否定する事なく奏は爽やかに笑い、佐和達にあっさりと心中を打ち明けた。
咲が何故かまだ応援席にいる奏に疑問を抱いた。
確かにと言わんばかりに柚太や佐和達の視線も一気に奏へと向けられる。
「補欠ですから。流石に3人で騎馬は組めませんよね?」
そう言う奏の後ろの方では奏同様にあぶれてしまった2人が並んで応援を始めていた。
“出られない俺達の分も頑張れよー”と悔しさに混じった声が聞こえてくる。
しかし奏は2人とは正反対に騎馬戦の補欠である事を、喜んでいるかのように見えた。
「奏君、嬉しそうな顔しちゃっているね。そんなに嫌だった?」
「ええ、もちろん。正直もみくちゃになる戦いはしたくなかったので」
少しも否定する事なく奏は爽やかに笑い、佐和達にあっさりと心中を打ち明けた。