「まあー……本人反省しているんだし、良いだろ。
まだ佐和の言うように挽回のチャンスはあるんだし」


だが何とか体調を取り戻した柚太の一言により、佐和がこれ以上責められる事はなくなった。

佐和が改めて謝罪をした所で柚太は1つ空咳をし、キリッとした目つきで宣言する。


「目指すは優勝。そして打倒普通科生徒会! だ」


打倒普通科生徒会に対して最初は乗り気ではなかった彼らも、いつしかそれに同意するようになっていた。

今の自分達なら優勝も普通科生徒会も倒す事が出来る。

根拠はないがそう言った自信が彼らの中に満ち溢れていた。