「私の力は、動植物と……何故か校舎と会話が出来る事です」


水を沢山入れたじょうろを手にした咲が戻るなり、5人に自身の力を説明した。


「さっき聞こえたんです。“水が欲しい。助けて”って。今にも死にそうな声で。
だから思わず飛び出してしまいました……ごめんなさい。
それにこの力、皆さんに比べて地味ですよね……」


花壇に水をやりながら咲は申し訳なさそうに5人へ謝罪するが、5人は特に怒ろうともせず、ただ……