「遠山君、お願いだから絶対にこけないでね」
「それはこっちの台詞なんだけど……」
二人三脚2年の部第3レース。旭はあの逃走から未だ姿を見せない蛍人を心配していた。
気付かなかったとはいえ自ら里緒を選んで走ったのだ。相当のダメージだっただろう。
(ヤケになって何かするようなタイプではないが、心配だな……)
気付いた時にはもうスタートラインに立っていた旭。
キョロキョロと辺りを見回しても蛍人らしき姿を見付ける事は出来なかった。
走り終えてから、後を追っていた奏を探そうと決意をしたその時である。
「旭!」
それはピストルが鳴る直前の事であった。
「それはこっちの台詞なんだけど……」
二人三脚2年の部第3レース。旭はあの逃走から未だ姿を見せない蛍人を心配していた。
気付かなかったとはいえ自ら里緒を選んで走ったのだ。相当のダメージだっただろう。
(ヤケになって何かするようなタイプではないが、心配だな……)
気付いた時にはもうスタートラインに立っていた旭。
キョロキョロと辺りを見回しても蛍人らしき姿を見付ける事は出来なかった。
走り終えてから、後を追っていた奏を探そうと決意をしたその時である。
「旭!」
それはピストルが鳴る直前の事であった。