その後、様々な競技が繰り広げられる。

佐和が参加した玉入れは見事に1位になり、佐和は思わず大きく飛び跳ねてしまった。

その行動に全学年のF組が一瞬ヒヤリとする。力を使ったらペナルティだからだ。


「大丈夫だ……競技中じゃない、競技中じゃない……」


誰かが我に返って発したその言葉は瞬く間に全学年に広がって行き、一同は安どの溜め息を吐いた。

そんな事も知らない佐和は応援席に戻って来た時に発したのは。


「あれ? 何で皆そんな怖い顔をしているの?」

「……先輩、競技中じゃなくてもあまり力は使わないで下さいね」