「この学校、変わった力を更に伸ばす授業もあるの。
もしあの時と同じ事を繰り返したくないならば、誰も傷つけたくないならば行って損はないと思うよ」


その言葉に蛍人の中で何かが動く。

同じ事は繰り返したくない。でも化け物扱いをされる可能性はゼロではない。

迷った蛍人が出した結論は……。


「受験をするって事は担任に言えば良いのかな……?」


化け物扱いされる事よりも、同じ事を繰り返してしまう恐怖の方が彼には大きかったのだろう。

蛍人は高校への進学を決意した。それを保健医はひどく喜んだと言う。