その保健医の言葉を聞いた蛍人は安心する訳もなく、自分に掛けられていた布団を握りしめ、
声を震わせ保健医にそのつもりはなかったのだが全てを打ち明けた。
「あの時僕が靴を無くさなければ、あの時ちゃんとボールをしっかり止めている事が出来たら、
武野さんは傷つかずに済んだんだ。もっと集中が出来れば良かったのに、今の僕じゃあれが精いっぱいで。
何て情けないんだ! あれくらいのボールも止めている事が出来ないなんて。
やっぱり僕は化け物だよ。だって人を傷付けたんだから。全部全部僕のせいなんだ……!」
この時、保健医は何か言葉をかけているように聞こえたが蛍人には何も届かなかった。
声を震わせ保健医にそのつもりはなかったのだが全てを打ち明けた。
「あの時僕が靴を無くさなければ、あの時ちゃんとボールをしっかり止めている事が出来たら、
武野さんは傷つかずに済んだんだ。もっと集中が出来れば良かったのに、今の僕じゃあれが精いっぱいで。
何て情けないんだ! あれくらいのボールも止めている事が出来ないなんて。
やっぱり僕は化け物だよ。だって人を傷付けたんだから。全部全部僕のせいなんだ……!」
この時、保健医は何か言葉をかけているように聞こえたが蛍人には何も届かなかった。