春から夏へと変わろうかと言う頃、千智は徐々に何かが怪しい事に気付き始めた。
そのキッカケは蛍人の制服の袖からチラッと見えた青いアザである。
手首付近にあるそれは余程の事がない限り、壁にぶつけたりして出来るようなものではない。
「えっと、湯浅君……」
「何?」
千智はアザの事を聞き出そうとしても、
何事もなかったかのように穏やかで冷静な蛍人の様子を見ると何も聞き出せなかった。
「次の歴史の時間さ、資料集使うようだったら見せて貰っても良い? 忘れてきちゃったみたいでさ……」
何度聞き出そうとしても千智は“忘れ物をしたから見せて”か“今日は良い天気だね”等、
彼女からすればどうでも良いようなことばかりを発してしまう。
実際は忘れ物なんてしていないにも関わらず、だ。
そのキッカケは蛍人の制服の袖からチラッと見えた青いアザである。
手首付近にあるそれは余程の事がない限り、壁にぶつけたりして出来るようなものではない。
「えっと、湯浅君……」
「何?」
千智はアザの事を聞き出そうとしても、
何事もなかったかのように穏やかで冷静な蛍人の様子を見ると何も聞き出せなかった。
「次の歴史の時間さ、資料集使うようだったら見せて貰っても良い? 忘れてきちゃったみたいでさ……」
何度聞き出そうとしても千智は“忘れ物をしたから見せて”か“今日は良い天気だね”等、
彼女からすればどうでも良いようなことばかりを発してしまう。
実際は忘れ物なんてしていないにも関わらず、だ。