3年前、それは蛍人が中学1年生の時だった。

小学校では力が原因でいじめられ、中学校は誰も行かないような少し遠い学校を選んだ。

が、蛍人は入学間もなくして蛍人をいじめていたグループの1人であり、

リーダー格の男子が同じ学校にいる事をクラス名簿で知る。

彼の平和な学校生活は早々と此処でピリオドを打ってしまう事となる。

その生徒が広めたのであろう。男子が中心となりまたいじめは始まった。

最初はただ筆箱や教科書、通学靴がなくなって行く所から始まり。

それは徐々にエスカレートして行き、言葉だけではなく殴る蹴るの暴力まで始まる。

放課後、人気のない所に連れて行かれた蛍人は毎度のように殴られる。

抵抗をしようにもただ持っていたカバンで攻撃を防ぐ事しか出来なかった。