そして咲が落ち着きを取り戻した数分後に、力紹介が再開された。
「では気を取り直して……」
佐和がその場を仕切り、近くにいた蛍人に力の紹介を促した。
すると蛍人はあたりをキョロキョロと見回し出した。何かを探している様子だ。
そして彼は“これにしよう”と自分だけにしか聞こえない声で呟くと、
全員の真ん中にあった大きな机をじっと見つめ出した。
「先輩達、今は何も話しかけないで下さいね」
誰かが何かを言おうとした時、蛍人がタイミングよく言葉を発し、その次の瞬間には……。
「机が……浮いた……?」
ガタリと物音がしたかと思えば、柚太の言う通りに机は天井すれすれまで浮き上がっていた。
「では気を取り直して……」
佐和がその場を仕切り、近くにいた蛍人に力の紹介を促した。
すると蛍人はあたりをキョロキョロと見回し出した。何かを探している様子だ。
そして彼は“これにしよう”と自分だけにしか聞こえない声で呟くと、
全員の真ん中にあった大きな机をじっと見つめ出した。
「先輩達、今は何も話しかけないで下さいね」
誰かが何かを言おうとした時、蛍人がタイミングよく言葉を発し、その次の瞬間には……。
「机が……浮いた……?」
ガタリと物音がしたかと思えば、柚太の言う通りに机は天井すれすれまで浮き上がっていた。