柚太にとっては恐怖の放課後。特別科生徒会室で待ち構えていたのは蛍人を除く面々であった。

佐和は満面の笑みを浮かべ、咲も2年男子の2人の様子にどう反応すればいいのか分からず一応笑っている。

そして女装をする羽目になった2人はと言えば……。


「遠山、榊。それから……あれ? 湯浅は? まだ具合でも悪いのか?」

「いえ? ちゃんと登校されていましたけど。用事とかかもしれませんね」


旭達にお詫びを入れようとした時、柚太は今日も蛍人がいない事に気付く。

それに対し咲は蛍人がキチンと登校をしていた事を伝える。

柚太はただ一言“そうか”小さな声で呟いた。