翌日、雲1つない五月晴れだと言うのに、柚太以外の生徒会メンバーは妙にぐったりとしていた。

蛍人以外の4人がそうなった理由は簡単である。

柚太が闘志を燃やし、まるで本番なんじゃないかと言う位の猛特訓をしたからだ。

その為か4人はクラスメイトに何があったかを聞かれる事が多々あった。

ほぼ全員は口を揃えてこう言う。


『会長のどうでも良いような戦いに巻き込まれてしまった』


と。当の本人である柚太も同じ位に猛特訓をしたと言うのに、妙に元気な様子だ。

恐らく気合いの違いなのかもしれない。


「ワタシ、体育大会まで体持たないかも……」

「えぇ!?　持たせてよ、佐和一応エースなんだから!」

「……うん。でも持たなかったら、そこにいるバカユズ会長に責任とってもらってね」