たった1人、奏を除き柚太は他の面々から“まともなのを引いて”と激励された。

決める事も決めた所で、柚太は張り切って突然その場で体操着へ着替え出した。

突然の出来事に佐和と咲は目を覆う。


「着替えるなら着替えるって言いなさい! バカユズ!!」

「何故着替えるのでしょうか……?」

「忘れたとは言わせない。今から特訓に決まっている! とっとと全員着替えろよ?」


どこまでも彼は熱血であった。

周りがやや冷めている中で、その温度差は激しいものだったと言う。