<差出人:山川信(やまかわ・しん)

件名:無題


内容:笹原です。君のルームメイトの山川君、

実はアタシの従兄弟だったり。

だからこうしてケータイ借りて打たせて貰っています。

いきなりのメールでごめんねぇ(>_<)

やっぱり諦めきれなくて、ね。

て言うかて言うか、生徒会対決するんだよね?

アタシも実は生徒会役員なの♪

勝ったらアタシと付き合ってくれると、嬉しいなぁ>




このメールを見た瞬間に携帯を閉じ、そのままベッドへと再び蛍人は潜り込んだ。

何故こんなにも変な事は起こるのだろうか。

一瞬だけ、彼は体育大会がなくなってしまえば良いと心の中で思った。