「ユズ、もし全裸で何かやらせて警察のお世話になっても……きっと脱獄しちゃうね。
そうなったら私、普通科生徒会にユズを助けて貰うように頼むから……!」

「……おい、何の話だ」


佐和のそういう瞳はやや憐れみを送っているような感じだ。


「オレ、何でこんな会長に役員に指名されたんだろう?」

「そんなこと言わない。古瀬先輩はそんな考えをする以外、優秀な人だと思うよ?」


その会話は柚太の耳にきちんと届いていたようで。

柚太は改めて役員の面々が自分を敬うような素振りを見せない事に、悲しみを感じていた。