pu-!!pu-!!



車のクラクションと共に家まで送ってくれた祖父母は帰っていった。




「いい子にしてたのね、えらいわ♪」




母親は上機嫌でずっとルンルンで、父親はプリンを買って来てくれた。
夏希と冬斗のことをたくさん褒めて帰った祖父母はその夜も電話をくれた。




「母さんは甘いからなぁ」



「仕方ないわよ、私たちの子どもなんですから」




嬉しそうに話す


父親と母親の話に夏希も嬉しくなり、


また行ってもいいか何度も聞いていた。



「冬斗もまた行きたい?」



お母さんもお父さんはいいよ。と言っているのに、何度も聞き返す夏希、


何がそんなに嬉しいのか。


なんでそんなに行きたがるのか冬斗は気になっていた。




母親の質問に「どっちでもいい」と言い

冬斗は自分の部屋に向かった。