深夜2時頃、目が覚めた夏希は肌寒く感じ

布団を探す。





そして、ある違和感を感じる。



股が開かれていて、兄が太もものあたりを舐めている。



着ていたはずのパジャマは右を向いても左を向いても見つからず


考えながら...




「んー、おにーちゃん、なにー、」






「うごくなよ、」







うごくな?なんで?





両手で膝をおさえられていて閉じることが出来ない。



太ももからどんどん中心へと進んでいく。





「やだ...なにしてるの?」




「…」





何も言わない兄に戸惑う。







泣きそうになる夏希をみて舐めるのをやめて隣に寝ころんだ。








「アソビだよ。」




「え?」






「このアソビ知らねーの?」







兄が言うには、いま小学校で男子の中だけで流行っているアソビらしい。


男はどこを触っても舐めてもいい。


女は絶対に動かない。





お前とできる簡単なアソビだと言われた。





わたしは何も言えなかった

何もしなかった。









何も知らなかったから