フローリングの床にペタリと座り込んだしーは


ゆるいシャツに短パン姿で




白い首筋も

鎖骨も

やわらかなラインを描く太ももさえも



惜しげもなく晒されている。





胸の前に抱かれた枕には

華奢な腕が映えている。






…やばいだろ、これは。




「ハル?どうしたの?」



きょとん、としたしーの声にハッとして

慌てて言葉を返す。




「ん、なんでもない。

…………あれ?その教科書、俺のじゃない?」




ふと見たしーの手元には

英語の教科書がめくられていて


ところどころに落書きが………って






「貸せっ!」



危なかった…。



見られて、ないよな?



「ハル〜?どうしたのー?」




英語の教科書の65ページ。



何度と開いたそのページには