不愉快なそれをしまった俺は しーに向き直った。 すやすやと気持ちよさそうなしーの姿に 気づけば 俺はそっと手を伸ばして そのふわふわで色素の薄い綺麗な髪をなでていた。 -小さい頃はよく、 『ハルくんのかみ、くろくて まっすぐで いいなぁ…!』 なんて言ってたけど、 しーはしーのままが一番だよ。 俺はその、ふわふわの髪を梳くと そっと口元へ寄せた。 目を伏せると、爽やかで甘い香りが鼻をくすぐる…ー