しー?こけるぞ?」


ハルのその声でハッとする。


それと同時に私はなにかにつまづき

体が斜めに傾いた。


「あっぶな。大丈夫か?」


ハルに支えられてすんでのところで助かった私は


ほっと胸をなでおろした。



………だから、ハルのあたたかい目になんて、気づかなかったんだ。