「もう何も聞かないから、早く下校してね」

「今日子は?帰らないの」

「私は職員室に報告してから帰るから」


俺も一緒に行くと言われ、断りきれずに結局2人で行く事に。

緋紫とは1年生の時から同じクラスで、その頃からそういう噂は聞いてきた。

特別仲の良い訳でもなく、会えば会話する程度の仲。

(まさか、目撃するとは思わなかったな…)

そんな事を考えてると先程の光景を思い出してしまい、1人で赤面する。


「失礼します」

「あぁ黛、お疲れ様。あれ、東百官も一緒か?」

「は、はい」


先生には分かるはずもないのに、ドキドキしながら職員室を出た。