「何…?」


女性の喘ぎ声が聞こえ、その姿がはっきりと目に映った。

奥で乱れた男女が絡み合っている。

それも、行為の真っ最中。


「ひゃっ…!」


驚きで小さな悲鳴を上げ後ずさると、2人はやっと私の存在に気付いた様で、


「あーん、もう見つかっちゃったぁ」


女生徒は乱れた制服を素早く整えると、男子生徒にまたねと言い、早々と立ち去った。

後には、腰が抜け、しゃがみ込んだ私と男子生徒が取り残される。


「大丈夫?」


へたり込む私に男子生徒が手を差し伸べた。