私があの時に強がらなければよかったのに
そうしたら零くんに本当の笑顔を向けてたくさんのことを話したりデートしたり出来たかもしれないのに。
あの頃、零くんは私のことを構いながらも受験勉強を頑張ってて
なのに私が不安だって泣いてから勉強時間を削ってまで私を大事にしてくれてた
馬鹿な私はそのことに全然気付いていなくて
そのことを零くんの友達の人に聞いたとき
たくさん考えてたくさん悩んだけど
別れようって決めた。
零くんが私の事を大事に思ってくれるように私も零くんのことがすごく大事。
私のせいで零くんの夢を壊したくなかった
だから私は10ヶ月記念日のあの日零くんに別れようって言った。
零くんは別れないって言ってくれて
そのことがすごく嬉しくて私もだよって言うのを必死にこらえた。
挙句の果てに
゙私は零くんなんかいなくたって大丈夫だよ
だから別れよう?
受験だってあるんだし…ね?"
大丈夫なんかじゃないのに強がった。
心の中では大丈夫なんかじゃない別れないでってずっと思ってたのに
口は勝手に動いていて。
気付けば屋上をとびだして廊下を走っていた。
すごくすごく幸せな時間を私は自ら壊した