ドサッ
いつの間にか私は零くんに押し倒されていて目の前には零くんのドアップ。
切れ長で二重の綺麗な目
長いまつげ
高い鼻
女の人みたいな綺麗な唇
7年間離れてたって一度も忘れたことない
頭から離れてくれなかったこの顔。
「ねぇ、さっきからなんなの?」
「な…にが?」
「ずっとぼーっとして俺の話全然聞いてないじゃん」
「ごめんね?どうしたの?」
「俺さ、前言った好きなこに告白しようと思ってんだ。
もし、付き合えることになったらもうこの関係終わりにしようぜ?」
あぁ…ついにきてしまった
頭の中ではわかってたはずなのにいざくると頭が追いついてくれない
本当に好きならその人の幸せを願うのが1番でしょう?
…我慢しなくちゃ。
泣いちゃだめ。
泣きそうになるのを必死にこらえて零くんをまっすぐ見つめる。
「そっか…がんばってね!!
私、応援してる!!」
「……おう。」
「じゃぁ、もしかしたら今日で最後ってことか…」
「その分たくさんしてやるよ」
いたずらっ子のように笑う零くん
たまに見せるその笑顔が大好き。
次はその好きな子にこの笑顔を見せるんだ
そう思うとまた泣きそうになる。
零くんおねがい。
今だけでいいの。
私だけをみてて?