私はゆっくりあの時のことを話した。
その間零くんはずっと私を抱きしめてくれていて…すごく安心した。
「…それで零くんにまた会えた時すごく嬉しかった。
体の関係だけでいい。零くんといられるだけで良かったの。
でも…好きって言ったら関係が壊れちゃう気がして…っ…」
零くんとしてるとき何度も何度も゙好き"って言いかけた。
でも気持ちを閉まった。
゙好きじゃない。これはただの体の関係"
そう言い聞かせた。
でも全部をしまいこむことはできなくて、いつも終わった後には隠れて泣いていた。
すると零くんは抱きしめる力を強めた。
私はなにかと思って顔を上げると目が合った
「結衣、好きだよ」
そう言ってまた抱きしめた零くん。
一瞬聞き間違いかと思った。
零くんが私を好き?じゃぁ話してた好きな人って私のこと?
「うそ…だって好きな人…」
「それは結衣のことだよ」
「でも…でも…」
「結衣と別れてから大学に行ってもどこに行っても結衣のこと考えてた。
もう一度結衣の笑った顔が見たくて照れた顔が見たくて
ずっとずっと探してた。」