minor

「先輩」
「んー？」
「好きです」
「あー、今日は四月一日か」
「なんでそんな行事に一世一代の決意を無にされなくちゃいけないんですか」
「信じてほしいなら別の日を選びなよ」
「だって今日がエイプリルフールなんて失念してましたし」
「本当ぬけてるねぇ」
「……」

あーどうしよう答えどうしよう。好きだけど、好きだけど。全く本当になんで基本なんかに…はあ。実は俺はヘタレだけど、ポーカーフェイスは崩さない。培ってきたキャラだし。


「俺の性格、知ってるよな？」
「長い付き合いですからね」
「…俺も、好きだ」


伝えると生意気な後輩は不敵に笑った。あー、表情が読めねえ。こういうやつだと知っていたがもしかしてお前も？ポーカーフェイスかポーカーフェイスなのか。これで内心焦ってたら面白いのに。

いや、面白いのはこれからか。



（恋愛ゴッコ開始だ）
（糞先輩！焦るっつーの）
（返事は信じるも信じないもお前次第かな）
（まぁ…ここは都合いい方に取らせて貰いましょうか）
（俺、振り回されそうだなー）







≫えーと、性別がどうとかはあえてスルーで。でもちゃんと男女ですよ。というか季節感無視もいいところ。括弧書きは心の声。グダクダですみませ…！