14の春
後輩が入ってきた
もうなんかいじめとかで気力0だったし、1時間の道のりの自転車には毎回針刺され。

死にたかった

もう後輩にもいじめられるんだな
こんな先輩恥ずかしい

って思ってたし

後輩の顔何か見るほど気力なかったし。

まさか
後輩に救われて、裏切られる出来事が起きるなんてね。


バレーボール部には9人入ってきた

初心者が7人だと。


まあ、初めて後輩含めての練習が始まったわけだ。
もう体はボロボロ、いつ倒れてもおかしくないや

顧問はなんかいじめられること知ってるけど知らんふりで、ひたすらなんかバレーのことで頑張って褒めてくるけど慰めになってなくて笑える

サーブの練習の時急に立ちくらみがした
もう意識なくて分かんなかったけど、背中ゴーンってなって倒れた感じ。

気がついたら保健室。

ボヤけてるけどツインテールの誰かが…

「先輩、大丈夫ですか?」

意識がはっきりしてやっと顔が写った

あーこいつか。
目立ってたな。

誰かって?

後輩の
本下 潤香
バレー初心者

何か人気者。
可愛いくて勉強出来て、運動出来て。
ピアノが凄いらしい。
何で吹部入んなかったんだろ。
まあ、ピアノないからな

「すいません、近くにいたんで…誰も気づいてなかったんでそーっと初めてお姫様抱っこしてきましたよ笑
握手とか腕の力には自信あって笑」

倒れても気付かれないとかどんだけ存在感薄いんだ私。笑
まあ、気付いてたんだろうけどね、まあいいや。

「そうなんだ。ありがとう。」

何時間ぶりに声出したんだろ。
確かウォーミングアップの時、掛け声出したくらいかな。
キャプテンだけど副キャプテンが邪魔してくるし…