言葉を区切り、王子に腰を抱き寄せられる。

「ひゃっ!」


「驚かないの?」


「十分驚いてます!離してください!」

必死に懇願する。しかし、王子様は耳元に顔を寄せ、

「えー?ヤダ。」


「っん!」


耳の奥まで響く低音のこえに、小さく声が漏れる。


「どーしたの?俺のシンデレラ。」


「どうもしませんし、あなたのものでもありません!それよりどうして私がここにいるんですか?」