新しいお母様も優しく、一緒に暮らしていて楽しかった。


しかし、


「うそよ!あなたぁ!」


お父様の体に覆い被さって涙を流す継母。

「・・・お父様?」


お父様もいなくなった。


「ぃゃ、いやぁぁぁ!!」


泣いた。泣きわめいた。

身体中の水分を全て使いきる程に泣いた。


気がつくと日付が変わり、朝日が上っていた。


「しっかりしなくちゃ。」

いつまでも悲しみにくれているままでは、お父様は喜ばない。

私がお母様たちを守らなくちゃ。

そんなことを考えながらもう起きているであろうお母様たちのもとへ向かう。