「僕は彼女に聞いているんです!」 そんなことより、 「シオン様!私、家に帰らなきゃいけないんです!ここから出してください!」 シオン様なら帰らせてくれる! そう信じてお願いする。 「そうでしたか。しかし、もう外は暗いです。明日送りますので、今日は泊まっていってください。」 本当はすぐにでも帰りたいが、好意を無駄にもできないため、 「お、お世話になります。」 と、言う他なかった。