「ねぇ、帰らせると思った?」


色気を漂わせながらも、鋭く見つめてくる王子様の視線に耐えられずに顔を背けるも、王子様に顎を押さえられ、すぐに戻されてしまう。



「俺、王子だよ?その気になればできないことはない。


俺が言いたいこと、


分かるよね?」



「っ、はい。」



王子様が言いたいことが分かり、私は俯きながら了承するしかなかった。



「うん。シンデレラは賢いね?可愛いよ。」



王子様はすぐに最初のような優しい眼差しに戻ったが、まだ心臓が暴れている。


ただひとつわかったことは、



この人からは




逃げられない