「てかさー」





と、俺が少し真剣な顔で聞くとまるでどうでもいいかのように机に頭を置きながらこちらを見て爪をいじくりながら





「…ん?
なにー?」





と返してくる





怒っても直さないのを知ってるからそのまま





「いや、大したこじゃねーんだけどよ?
なんで、演技しよーと思ったのかくらい聞いとこーと思って」





と、言うと少し嫌そうな顔をしてから





「ほら、あれだよウチ弟養子でしょ?」





と、言われた
確かに弟の浅野夏芽は浅野家の養子だ





「それがなんかあんのかよ?」





と、また聞くとうるさいと言うように睨みながら





「だからさー、なんか、夏のこと見てたらね…」





と、真剣にそこまで話していた真理が下を向きながら黙り込んだ