体育も終わり片付けしている時…

「うみ、手伝って〜」

「いいよ」

りっちゃんが1人で運んでたのを手伝った。
倉庫に運んで出て行こうとした時、誰かに腕を掴まれた。


「えっ。なに」

「静かにしろよ」

急すぎて驚いた。また慶斗だ。
りっちゃんは何も気がつかず先に帰ってしまった。

「急にごめん」

「全然大丈夫だよ?でも急になに?」

私は目を見て話せなかった。
でもなんとなく感じるのは少し怒っている。
なんだか怖い…

「あのさ〜なんで元気ないの?それって俺のせい?」

やばいと思った。
全てばれてしまったのかと。

「なんで?私は元気じゃん!」

「嘘つくなよ。なんで隠すんだよ」

ポロっと涙がこぼれた。
嘘つくなよって好きで嘘ついてるんじゃないの。
隠したくて隠してるわけじゃないの。

「慶斗なんかにこの気持ちわかるの…?」

私はボソッと聞こえるか聞こえないかくらいの声で言った。
涙が止まらなかった。

「え。なんかごめん」

「いい…大丈夫…」